デジタル画像のサイズ(大きさ)を表す場合、データサイズ(MB)で言われたり、解像度(dpi)で言われたり、ピクセルサイズや画素数で言われたりしますが、それぞれ用途やファイル形式によって表現する意味合いが違ってきます。

 写真などの画像は色のついた小さな点の集まりで表現されています。 その最小限の点のことをピクセルと言います。 ビュアーやソフトウェアで画像をどんどん拡大していくと四角のブロックが見えてきます。 それがピクセルです。 そのピクセルの数によって、画像の大きさが変わってきます。

データサイズ
Windowsのエクスプロラーのファイルのプロパティ等で見られるデータサイズです。
一つのピクセルのデータサイズは決まっており、ピクセルの数が多いほどデータサイズが大きくなります。
ただし、これは圧縮をしない画像ファイル形式(TIFFやBMP)においての話で、よく使われるJPEG(JPG)画像などは、圧縮処理がほどこされており、実際のファイルサイズはピクセルの数に相応せず、小さくなってしまいます。
圧縮されていない10MBのTIFF画像のと、10MBのJPEGではピクセル数は全く違うものになります。 ※1

解像度
解像度はdpiと表記されることが多く、 dpi(dot per inch)とは1インチの間にあるドット(この場合ピクセルと同義)の数を表します。 ※2
アナログ情報として入出力する際、1インチの中にどれだけピクセルを当てはめるかということが解像度であり、スキャナーで画像を取り込む際、プリンタで出力する際、モニターに映し出す際などに意味をなす言葉です。
画像ファイルには通常、解像度の数値も記録されていますが、その数値のみで画像の大きさや鮮明度を表すことはできません。 入力、出力の状況に応じて解像度の数字は変化します。
よって、小さい35mmのフィルムをスキャニングして、Lサイズでプリントする場合は、スキャニング時とプリント時の解像度は異なるのが普通です。

ピクセルサイズ/画素数(ピクセル数)
画素数とはピクセルの数を表します。 デジカメの機能で「500万画素」などと言われるのはピクセルの数となります。
デジカメの画素数の数値が高いほど詳細な写真が撮影できます。 ※3
画素数は縦のピクセル数×横のピクセル数の計算で求められます。 ピクセルサイズは画素数(ピクセルの数)で表示するよりも、縦と横の数(640x480等)で表すことが多いです。
このピクセル数に1ピクセル当たりのデータサイズを掛けると、画像のデータサイズとなります。

※1 :TIFFには圧縮するタイプのものもあります。 JPEGは圧縮によってファイルサイズが違ってきます。 同じピクセル数の画像でもデータサイズは異なってきます。
「JPEG画像」編
※2 :解像度はppi(pixels per inch)で表記する場合もあります。
※3 :後述、「デジカメの解像度」編参照