画像データの解像度を説明します。
先述の通り、解像度(dpi)は アナログからデジタルへの相互変換の際に意味をなす数値です。
同じピクセルサイズの画像でも、解像度が違うと、プリントした画像の大きさが違ってきます。
しかし、普通にプリントする場合は、プリンタやソフトウェアで、「用紙に画像サイズを合わせて印刷する」等といった設定があるので、dpiの数字を意識することはほとんどないと思われます。
ピクセルサイズの小さい画像だと印刷品質は荒くなり、大きい画像は綺麗になることは間違いではありませんが、正確には、印刷の品質と大きさ、プリンターの性能(解像度)に合わせたピクセルサイズの画像が必要であるということです。 つまり、印刷に関しては出力に合わせたピクセルサイズが必要ということです。
入力と出力
プリントアウトと同様にスキャナーで取り込む際にも解像度は重要になってきます。
スキャン対象物と印刷画像の大きさを変えるのであれば、スキャナ入力時とプリンタ出力時の解像度は違う値になってきます。
例えば、35mmフィルムの1コマをスキャニングしてLサイズ用紙に200dpiでプリントする場合、スキャニング解像度は1200dpiほど必要となってきます。
ディスプレイ
一般的なパソコンのモニターは72dpiです。
これは画面に表示される映像の解像度で、画像ファイルそのものの解像度とは無関係です。
Adobe Photoshopなどには、「ピクセル等倍」「画面サイズに合わせる」「印刷サイズ」といった表示の方法があります。
「ピクセル等倍」 モニターの解像度(72dpi)に合わせて画像を表示させます。 画像を1ピクセルがモニターの1ピクセルに一致します。
「画面サイズに合わせる」 モニター(またはウィンドウ)のサイズに画像を縮小拡大して表示します。
「印刷サイズ」 モニター上に印刷サイズを割り出して表示させます。 モニターの解像度(72dpi)以上の解像度であれば縮小されて表示されます。